デザインサーベイのこと 99/09/18
世界の都市や建築をとらえる方法は 現在まで様々なアプローチがとられてきました。目的や手法の違いを超えてそれらの内容は 建築関係者のみならず 興味ある人々の貴重な資料となります。
我々が試みた作業(デザインサーベイ)(集落実測調査)をここに簡単にまとめ 自ら楽しむだけでなく 次に続く世代の人々にも広く情報として利用できるよう公開します。(幾つかは建築雑誌掲載、他は未発表)
日本にデザインサーベイという用語が 登場するのは 1966年<国際建築>10月号の オレゴン大学による金沢幸町の調査発表と、それに寄せられた伊藤ていじ氏の論文である。
ある地域を観測し、実測またはそれに近い方法で調査し、図面等で視覚化、客観化し、建築やその他のフィジカルな構成要素―生活や慣習、意識や歴史という内的な要素を 分析することによって、その地域が持っているシステムの分解と整理を行うという方法。
ある人間集団が生み出す(生み出したーではなく)自律的な相互関係を できる限り主観的でない方法によって資料化し、系統化されたデーターによって その内部構造に触れる。それを創造のひとつの母胎の一部とすること。
法政大学の宮脇ゼミナールでの観点
都市という風土や文明、生産構造や経済構造、時間の生成物である存在が 観念だけで 考えられようとする状況に対し <日本的都市像>というものが存在しうるための設計方法論を見出すこと。
以上、<都市住宅,7112>掲載の“創る基盤としてのデザインサーベイ”宮脇檀 より抜粋(文責高尾)
宮脇ゼミ99の作業
1966年から1973年に至る宮脇ゼミの 9箇所の実測調査作業をここに 記録します。
1,倉敷66 2,馬篭67 3,萩68 4,五箇荘68 5,琴平69 6,稗田70 7,室津71 8,篠山72 9,平福73
個々の調査地での 内容や立脚点の違い、細部資料、については 順次加筆や訂正を加えて行きます。
世界中の人々(様々な分野の)からの意見や感想、批判なども待っています。
多くの人々やグループの 多種多様な 調査や研究が行われてきている現在それらの資料が 個々の中で熟成されるだけでなく、広く 興味をもつ人々へ向けて 明示されるよう 期待します。
第1期生
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芦原信考 池田秀機 西沢喜一郎 築地博司 山崎隆男 横山友直
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第2期生
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浅香哲男 北山嘉邑 小林一隆 小林勇夫 永富正也 中山繁信 納田富士夫 鈴木善昭
高草木明 丹野則昭
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第3期生
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加藤 肇 松岡弘樹 桜井篤信 辻健次郎 山本秀代 山崎耕一
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第4期生
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阿部鷹司 長谷川博 岩佐哲雄 小西正俊 丸山幹雄 大内敏行 坂本 悠 谷山信晴
裏地侑介
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第5期生
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遠藤和美 福島 徹 源馬康弘 買場俊勝 仁科和久 岡田英明 岡本 真
佐野健久下立正則 内田和夫 渡辺康彦 吉村 純
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第6期生
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福井慎吾 岡田利幸 大久保秀治 斎藤 昭 島田敏夫 鈴木富男 高尾 宏
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第7期生
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五来 久 川村茂広 清瀬壮一 小林勝成 小島建一 坂上和隆 里見 真 白土周平
冨田悦子 山口貴弘 山本純弘 山本容子 柳瀬輝久
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第8期生
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秦 誠一 木目英幹 小林克敏 松原 茂 満田貴男 中野昭美 及川達郎 関沢 剛
杉村誠一郎
鈴木節子 高田幸博 田中 實 上野博史 臼田哲男 山口 司
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第9期生
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藤井勝博 舟木繁雄 二方秀樹 早川直宣 平塚博規 保坂日出雄 今井一夫 稲葉修一 門脇勝志 村山 力 根本栄子 榊原 学 佐瀬登志明 高橋恵子 富永博孝 渡辺有文
榎本 彰
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第10期生
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相野雅代 金木秀道 北村 譲
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